朝鮮選手、北京五輪に向けて年初から猛練習 |
メダル獲得へ溢れる気迫 8月の夏季オリンピック北京大会に出場する朝鮮選手らが、年初からハードな練習に励んでいる。出場が決まった選手らの冬季練習は、すでに昨年12月から始まった。朝鮮体育指導委員会のキム・チャンサン副委員長(47)は、選手らは一つでも多くのメダルを獲得して、祖国の栄誉、民族の気概を轟かせようという気迫にあふれていると語った。【平壌支局】 自信に満ちた女子サッカー
昨年12月1日、北京オリンピックに出場する女子サッカー国家代表チームに、国内の体育団から19〜29歳までの選手22人が召集された。平壌市内の練習場で合宿生活をしながら、練習に専念している。 代表チームは、昨年のワールドカップで強豪の米国、スウェーデン、ドイツと対戦し、その実力をいかんなく発揮した。 主力選手らは、アジア以外のチームとの対戦経験が少なかったので実力を推し量れなかったようだが、ワールドカップ出場を契機に「自信を持てるようになった」と、キム・グァンミン監督(45)は言う。そして、ワールドカップの経験を生かせれば「展望は明るい」と語った。 8月の本番を前に、2月には第2回東アジア選手権、5月には第16回アジア選手権が予定されている。朝鮮チーム関係者は両大会で「当然の成績」を上げ、「北京への跳躍台にしたい」と語る。 練習を通じて選手たちの気迫と熱意を感じているというキム監督は、「アジア制覇は言うまでもなく、オリンピックでは必ずメダル圏内に入り、『朝鮮女子サッカー旋風』を巻き起こしたい」と決意を表明した。 さらに、「北京で総連同胞と会うことを楽しみ」にしており、「民族の気概を轟かせることを約束する」と語った。 他種目でも出場権を 朝鮮体育指導委員会は昨年、北京オリンピック出場権の獲得を大きな目標として掲げ、サッカー(女子)、重量挙げ(男女)、体操(女)、射撃(男女)、アーチェリー(女)、柔道(女)、ボクシング(男)、マラソン(男女)をはじめ8競技(22種目)で計44人の出場を確定させた。 キム副委員長は、「当然ながら北京での目標は一つでも多くのメダルを獲得すること。まずは2月から5月の間に行われるレスリング、卓球、漕艇などの国際競技で出場権を獲得したい」と意気込んでいる。 一方、朝鮮体育指導委員会では北京オリンピックへの出場準備とともに、昨年国際オリンピック委員会(IOC)が決定した2010年第1回夏季青少年オリンピック競技大会(16〜18歳、開催場所未定)の準備も同時に行っていくという。 若手選手の選抜と育成に国家的な関心を傾け、「選手育成事業は青少年オリンピックの2年後に開かれる第30回オリンピック競技大会まで見越し、展望性を持って推進していきたい」(キム副委員長)。 南、各国との交流を構想 去年の「北南関係の発展と平和・繁栄のための宣言」(10.4宣言)発表を機に、北南のスポーツ分野で交流と協力をさらに発展させられる新しい局面が開かれた。キム副委員長は、「10.4宣言の精神に沿って、積極的に努力したい」と強調した。 また、諸外国との対外交流も活性化させていく方針だ。 昨年、キューバ体育相、南アフリカ体育相、イラン身体増進委員会代表団が訪朝し、スポーツ分野での交流問題を協議した。 その結果、5〜7月頃に卓球、バスケットボールなどの種目でキューバ選手との共同練習が行われる予定だ。 [朝鮮新報 2008.1.18] |