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第6回ヘバラギCUP 男子 北九州、女子 埼玉に栄冠 前大会のリベンジ果たす

25校307人が熱戦 バスケ少年、少女の熱い夏

 在日朝鮮初級学校学生中央バスケットボール大会「第6回ヘバラギCUP」(主催=在日本朝鮮人籠球協会)が1〜3日、東京朝鮮中高級学校で行われた。大会には男子10校、女子15校から307人が参加。3日間の熱戦の末、男子は北九州初級、女子は埼玉初中が優勝の栄冠を手にした。

着実に得点

男子決勝戦、北九州対西東京第2(写真提供=学友書房)

 前大会準優勝の西東京第2初級と4位入賞の北九州初級が顔を合わせた男子決勝。試合前、北九州初級の李明哲監督は、「昨年、準決勝で西東京第2に敗れ大会3連覇を達成できなかった。今年はリベンジ」と意気込みを語った。

 スピードに定評のある西東京第2、執ようなディフェンスの北九州。前半、高さのある北九州はオールコートプレスでボールを奪いWセンターにボールを集中させ得点を刻んだ。

 第2クオーターで、西東京第2は2・3のゾーンディフェンスに出たが、第1クオーターに続きオールコートプレスが光った北九州が、相手のミスを見逃さず得点を重ねた。

 15点差で迎えた後半。西東京第2は積極的な攻撃を展開。北九州は、開始からオールコートディフェンスで大きく動いた疲労のためか、ファウルが増え始めた。西東京第2はスピードある試合を展開し点差を縮めていったが、37−18で北九州が2年ぶりの王者に返り咲いた。

 東京第6初級学校の崔鐘徳監督は、「ディフェンス力が高く最後まで走れる脚力のある北九州。勝因はセンターに正確なパスを集中させ、センターマンが着実に得点したこと。西東京第2も平均身長こそ低かったが、スピードあるプレーで最後まで走りきった」と評価した。

 優勝した北九州の白寛主将(6年)は、「基礎練習をみっちりやってきた。勝つ自信はあった。アボジ(父)、オモニ(母)に真っ先に優勝の報告をしたい」と述べた。

 西東京第2の権景雲主将(6年)は、「優勝を逃したのは練習不足だったから。最後までがんばった結果なので、納得している」と悔し涙を拭った。

「因縁の対決」

女子決勝戦、埼玉対東京第2(写真提供=学友書房)

 「因縁の対決」とささやかれた埼玉対東京第2の女子決勝。前大会では、東京第2が残り時間2秒で埼玉に逆転し優勝を射止めている。

 予選を圧倒的な点差で勝ち進んできた埼玉、東京第3との準決勝で19点差を追い上げ勝利した東京第2。決勝は接戦が予想された。

 前半、東京第2が押し気味に試合を進めるが、ポイントゲッターの多い埼玉が着実に得点を刻んだ。着実なディフェンスとスピードが持ち味の東京第2は、固さがみえる埼玉に7点差でくらいついた。

 34−20の埼玉リードで迎えた後半。どちらが試合のペースをつかむかがポイントとなった。東京第2は粘りを見せたが、経験が豊富で実力のある埼玉に軍配が上がった。

 東京第2の李長根監督は、「第3クオーターに力を入れたが差を縮められなかった。冬の選手権ではもっといい勝負をしたい」と話した。

 優勝した埼玉の゙蓮華主将(6年生)は、「6年生が少なく練習でチームが乱れたときもあったけど、優勝できて本当にうれしい」と笑顔で語った。

 埼玉の洪貴恵監督は、「正直、今年はダメだと思っていたが生徒たちが練習に忠実に力を出してくれた。練習どおりの試合ができた。現在、5年生が10人いるので次大会でも連覇を狙いたい」と話した。

熱い応援団

熱の入った応援がとびかった(写真提供=学友書房)

 毎年、8月1〜3日に行われる同大会。今年は開催以来初めて金、土、日の週末開催となり各地から多くの応援がかけつけた。

 「ピルスン(必勝)」「チャルハラ(がんばれ)」などと書かれた各校の横断幕がはられ、そろいの応援グッズやTシャツなどを着た応援団で会場はいっそう盛り上がった。

 九州から訪れた鄭英淑さん(北九州・崔玄祺選手のオモニ)は、「はるばる来た甲斐があった。遠方のため応援が少なかった北九州を他の学校が応援してくれてうれしかった。ふだんは日本学校との試合ばかりなので、ウリハッキョ同士の試合を見られてうれしい。子どもたちも新しい友だちができて喜んでいる」と述べた。(呉陽希記者)

▼大会結果

 【男子】

 1部 @北九州A西東京第2B埼玉C名古屋
 2部 @東京第1

 【女子】

 1部 @埼玉A東京第2B東京第3C横浜
 2部 @東京第1

第6回ヘバラギCUP 大会関係者のひとこと

[朝鮮新報 2008.8.6]