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朝鮮人強制連行犠牲者の調査 北海道・猿払で遺骨発掘

「北海道フォーラム」、住民ら中心で

2〜5日に行われた発掘作業

 日本の植民地支配時代、北海道宗谷郡猿払村の旧陸軍飛行場建設に強制連行され亡くなった朝鮮半島出身者らの遺骨発掘調査が2〜5日に同村浅茅野の旧共同墓地で行われ、ほぼ全身の遺骨1体を含む7人の遺骨が見つかった。引き続き、身元の鑑定など調査が行われている。

 発掘作業は、「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」と地元住民らでつくる実行委員会が中心となり、体験者や目撃者、住民の証言に基づいて、日本と南朝鮮の学者の指導の下で行われた。現地では追悼会が挙行された。

 同墓地内では2006年にも大規模な発掘調査が行われ、朝鮮人と推測される遺骨が掘り出されていた。今回も年齢、出身地、民族、国籍、宗教を超えて約50人が参加、調査が行われた。

 この地で強制労働に従事させられた池玉童さん(82)も南朝鮮から60数年ぶりに訪れ、調査を見守った。

 池さんは発掘された遺骨に対面し、「死んでまでこんな待遇だったのかと思うと、驚きと怒りを感じた。遺骨を家族のもとに返したい」と涙ながらに語った。

 同フォーラムは発掘に際し、当時労働者を使役した企業に参加と体験者との面会を求めたが、拒否された。日本政府と北海道に対しても、現地に出向いて遺骨を確かめ、返還の責任を担うべきだと要請したが、返答がないという。

 今回さらに数カ所の埋葬の痕跡が発見された。専門家らは継続して発掘調査を行う必要があると指摘している。

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[朝鮮新報 2009.5.26]