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09年度朝・日体育人新春懇親会 隣国同士、より深い交流を

共通の理念を確認し合う

4月に訪朝する全日本ボウリング協会の赤木恭平会長(中央)と体連の金露顕会長(左から2番目)たち

 スポーツを通じた朝・日友好を謳う在日本朝鮮人体育連合会(体連)主催の「2009年度朝・日体育人新春懇親会」が6日、東京都新宿区の京王プラザホテルで行われた。

 総連中央の南昇祐副議長、「益柱副議長兼民族圏委員会委員長、金尚一副委員長と体連の金露顕会長をはじめとする役員、各種目別協会、地方体育協会、総連各団体の代表らと日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長、国際オリンピック委員会(IOC)の岡野俊一郎委員ら、朝・日スポーツ関係者170余人が参加した。

 懇親会ではまず、金露顕会長が主催者を代表しあいさつした。昨年12月13日の体連常任理事会第20期第11回会議拡大会議で選出されたばかりの金露顕会長は、なによりも在日同胞社会の体育を大事にしていきたいと強調。今後、役員をはじめ同胞たちと力を合わせ、体連組織を守り、発展させていきたいと述べた。

来賓としてあいさつした竹田恆和会長・日本オリンピック委員会会長

 続いて、来ひんを代表し竹田恆和会長があいさつした。朝鮮のスポーツについては柔道、体操、ウエイトリフティング、サッカーに注目しており、サッカーの日朝戦をぜひ観覧してみたい、来年もこの集いに参加したいと笑顔で語った。

 体連の朴英植副会長が音頭をとって祝杯を挙げた後、全日本ボウリング協会の赤木恭平会長、岡野俊一郎委員、日本女子ボクシング協会の山木敏弘元会長らがスピーチした。

 一方この日、「2009年度体育役員たちの集い」が同ホテルで行われた。(李東浩記者)

 6日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれた朝・日体育人新春懇親会(主催=在日本朝鮮人体育連合会)は、今年で25回目を迎えた。1984年以来、朝・日スポーツ人の交流の場として注目されてきた。

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朝・日体育人新春に懇親会であいさつする金露顕・体連会長

 懇親会であいさつした在日本朝鮮人体育連合会(体連)の金露顕会長は、昨年、朝鮮で創建60周年記念行事が盛大に行われ、朝米関係においても前進があったと指摘し、在日同胞社会では体育人たちが一心団結し同胞の民族的権利と人権を守るなど、幅広い活動を行ったと述べた。

 そして北京オリンピック、第1回女子U−17W杯で活躍した朝鮮選手と聖火リレーに参加した在日同胞、「国体」で優勝した大阪朝鮮高級学校ボクシング部生徒、関東選手権(男子団体戦)の2部準優勝で1部昇格を果たした朝鮮大学校空手部、関東リーグ2部に昇格した朝鮮大学校サッカー部、在日同胞Jリーガー、トップリーガー、総合格闘家、プロボクサーの活躍などについて紹介、言及した。

日本のボクシング関係者と体連役員ら

 その一方で、日本政府の圧力により3年間、日本での国際スポーツ大会に朝鮮選手団が参加を拒まれてきたことに言及し、今年はぜひ参加できるよう尽力してもらいたいと参加した日本人関係者に訴えた。

 また、7月に体連結成55周年記念行事を開催することを紹介。在日同胞社会において多様なスポーツ行事を催し、朝鮮学校から国際舞台で活躍できるような優秀な選手を輩出し、スポーツを通じた朝・日交流を深めていきたいと語った。金会長は、日本サッカー協会前最高顧問で昨年亡くなった故・長沼健氏に哀悼の意を表した。

朴英植・体連副会長の音頭で乾杯した

 続いて日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長があいさつし、「北京オリンピックで朝鮮が6つのメダルを獲得したことは誠に素晴らしかった。今年は日本で、新体操、卓球などの世界選手権が開催されるが、朝鮮選手が参加出来るよう協力をし、素晴らしい結果を出してもらいたい」と語った。

 続いて、日本の関係者が紹介され、スピーチをした(発言内容別項)。

 また、在日同胞プロボクサーの金皙哲、李冽理、尹文鉉、金樹延ら4選手、朝鮮大学校体育学部4年生の学生らが紹介された。日本フェザー級ランク6位の李冽理選手は「今年は、一戦ずつ勝って、タイトルマッチにつなげたい」と決意を披露した。また、朝鮮大学校体育学部班長の張世奉さんは「卒業後は朝・日スポーツ交流に貢献していきたい」と抱負を述べた。

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全日本ボウリング協会の赤木恭平会長 平壌で開催される2011年度アジアユース選手権の準備のため、4月に平壌を訪問する予定だ。選手権が素晴らしい親善の大会になるよう、力を添えたい。

国際オリンピック委員会の岡野俊一郎委員 日朝スポーツ交流の基本は各競技団体同士の話し合いに尽きると思う。スポーツで大事なことは、技術と人間性であり、昨年の東アジア選手権で大活躍したサッカー朝鮮男子代表のエース、鄭大世選手のような、すばらしいゴールゲッターがいる。日本と朝鮮は、身近な近隣国の好敵手として競い合っていけば、互いにレベルアップしていくだろう。

日本女子ボクシング協会の山木敏弘元会長 朝鮮には強い選手がたくさんいる。私のジムの選手と朝鮮の選手で世界タイトルマッチを実現してみたい。私は平壌に行ったことがあるが、今後もまた行ってみたい。スポーツの交流を通じて日朝の友好を促進していきたい。(文−李東浩記者、写真−盧琴順記者)

体連拡大会議 今年の課題などに言及

[朝鮮新報 2009.2.12]