重量挙げ全国高校選抜で優勝/北海道朝高の朴徳貴選手
北海道朝鮮初中高級学校ウエイトリフティング部の朴徳貴選手(高1)が、3月27〜28日、岡山・倉敷市の倉敷ウエイトリフティング場で行われた第14回全国高校ウエイトリフティング選抜大会の94キロ級で、見事優勝に輝いた。朴選手が全国大会で優勝するのは、中3の時に日本中学新記録をマークした全国中学生選手権以来、2回目となる。(関連記事)
94キロ級には9人が出場。唯一人の1年生だった朴選手は、スナッチとジャークの各3回ずつの試技のうち、いずれも2回目で自己新記録となるスナッチ112.5キロ、ジャーク142.5キロに挑戦し、成功させた。
いずれも3回目の試技(スナッチ117.5キロ、ジャーク145キロ)は失敗したが、トータル255キロの自己新記録(12.5キロ増)で、2位に2.5キロ差をつけて優勝した。
試合後、朴選手は「まずは夏のインターハイでも優勝を狙う。これからも勝ちを重ね、行く行くは共和国代表として活躍したい」と今後に向けての意欲を見せた。
応援に来ていた地元・倉敷の崔洛中・地域商工会理事長(55)は「本当に嬉しい。今後も頑張ってこの感動をより多くの同胞に与えてほしい」と、朴選手の健闘を賞賛。また金尋監督(45、総聯札幌支部南郷分会長)は、「本番に強いタイプなので結果は出せると思っていた。今後は優勝を重ねて、本人の共和国代表への夢を実現させたい。ほかの地方にも活躍の場を求めている同胞学生がいれば是非、北海道のウエイトリフティング部を訪ねて欲しい」と話していた。