金剛山歌劇団今年度本公演全国ツアースタート
金剛山歌劇団99年度本公演・全国ツアーが14日、始まった。初日となる埼玉公演は川口市のリリア(川口総合文化センター)で行われ、朝・日合わせて1700余人が観覧した。
総聯埼玉南部支部管下の同胞らによる実行委員会(実行委員長=金昌守・南部地域商工会会長)が、地域同胞社会の活性化と地域での幅広い朝・日友好へのきっかけにしようと12年ぶりに企画し、昨年末から準備を進めてきた。
開演に先立ち、金実行委員長と田中啓一・蕨市長、名倉隆・鳩ヶ谷市長があいさつし、岡村幸四郎・川口市長からのメッセージ代読があった。また公演には、川口市社会福祉協議会、蕨市社会福祉協議会を通じて両市の老人福祉施設から150人の高齢者、地域情報紙や各市の広報誌を通じて募った100人の日本市民が招待された。
公演は、多彩な歌と器楽演奏の第1部、華やかな民族舞踊の第2部の2部構成。民族的な中にも現代的な味付けがなされ、老若男女を問わず楽しめる舞台だった。第1部では、日本のヒット曲も披露され、観客を喜ばせた。
地域情報紙を見て応募、当選したという川田昌子さん(62、浦和市在住)は「朝鮮の芸術に触れるのは初めてだが、とても楽しめた。衣装も美しく、珍しい楽器も興味深かった。歌手の皆さんはみな声量があって驚いた。招待してもらって、本当にありがたく思っている」と話していた。(関連記事)