「2月の芸術の夕べ」
在日朝鮮民族楽器演奏団、日本音楽集団が共演


通いあった朝・日親善の心
東京・北とぴあ−120余人が観覧

 朝鮮と日本の友好親善を願った、在日朝鮮人と日本人の芸術家たちによる文化祝祭―「2月の芸術の夕べ」が、同実行委員会(日本側、槙枝元文会長、朝鮮側、梁守政会長)の主催で24日、東京北区の北とぴあ・さくらホールで行われ、総聨中央の徐萬述第1副議長ら、在日同胞と日本人1200余人が観覧した。

 17回目を迎えた今回の公演では、昨年末に訪米公演を行った在日朝鮮民族楽器演奏団(康明姫団長)と、29ヵ国、延べ143都市で239回の演奏活動を繰り広げた邦楽演奏団・日本音楽集団(田村拓男指揮)が共演した。

 民族楽器演奏団の合奏「ムレタリョン―糸車のうた」で幕が上がった公演では、タンソとチャンセナ独奏、民謡独唱などと日本音楽集団の「五木の子守歌」、「コンドルは飛んで行く」、三木稔作曲・「四季」ダンス・コンセルタントTのエピローグなどが披露された。

 朝・日演奏家たちの合同演奏「トゥレノリ」の終了後、観客たちの拍手に両方の指揮者が堅い握手をかわして応えた。

 公演を観た山内勝さん(50歳、歯科医師)は、「互いの民族性がよく表現されていた。朝・日の合同演奏も感動的だった。素朴で、互いの心が通じあえるこういった公演は、見る人に感動を与えてくれる」と述べた。

 槙枝会長は、「今回を契機に文化交流を朝鮮との国交正常化のための強力な武器にしなければならない」と述べ、梁守政会長も「朝・日の演奏家が1つになって、演奏する姿をみて、今すぐにでも国交が結ばれるのではないかという印象をもった」と語っていた。

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