チルドレンズ・エクスプレス
「子ども記者」募集 来年の東京支局設立に向け
在日コリアン大歓迎
英米に7支局、世界に配信
子どもたちが取材した記事を新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど大人向けのメディアに配信するというユニークな活動を行っている国際的なNPO、「チルドレンズ・エクスプレス(CE)」(本部=米・ワシントンD.C.)が、来年1月を目途に、アジア初となる東京支局の開設準備を進めている。
CEは1975年に設立。現在、米英の7支局に8〜18歳の記者、約750人が所属し、放課後などに活動している。記者になるためのテストや資格はない。13歳以下が取材、14歳以上が編集などを担当する。記事は米英全土の新聞社に配信されるが、子供ならではの鋭い視点が高く評価されている。米大統領選をめぐるスクープなどでの受賞歴も多数ある。紛争地帯などで危機に貧する子供の状況などを中心に、海外取材も行っている。
開設予定の東京支局では、日本国内の問題を幅広く取材し、日本のメディアに日本語で配信していく予定。必要に応じて海外にも配信する。東京仮支局の安部芳絵代表は「色々な能力、考えを持った子どもを採用する方針で、在日コリアンなど、日本におけるマイノリティの子供たちにもぜひ参加してほしい。英米のCEでも人種問題を扱うことは多く、本部でも、在日外国人問題に大きな関心を寄せている」と語る。
記者の本格的な募集は4月頃から。最終的には80〜100人規模が目標だ。また、スポンサーとなる企業、個人も募集している。
問い合わせは東京仮支局(電話、ファックス共通=03・5281・3455、電子メール=fwnd2413@mb.infoweb.ne.jp)。