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酒毎日2合で脳萎縮/千葉大医学部が調査
千葉大学医学部脳神経外科のチームがこのほど、脳ドック受診者を調べた結果、毎日2合以上の酒を飲むと脳の委縮が加速することが分かった。
脳は年を取るにつれて萎縮するが、研究チームの久保田基夫医師は「飲んべいはざっと10年早く脳委縮が進みます」と指摘する。
研究対象になったのは、ある企業グループに勤務する人とその家族(30〜69歳)で、脳疾患がなく健康な男女1432人。
「酒を飲まない」「毎日、日本酒1合程度(ビール大瓶1本)」「毎日、日本酒2合以上」のグループに分け、磁気共鳴診断装置(MRI)で脳の前頭葉と、くも膜のすき間が3ミリ以上の脳委縮をチェックしたもの。
また脳委縮にどのような因子が何パーセントくらい影響しているかを解析すると (1)年齢31.0% (2)飲酒11.3% (3)糖尿病4.6% (4)高コレステロール血症4.0%の順だった。
委縮が心配な人は半年ぐらい酒を控えればある程度、部分的な回復の可能性があるという。