東京で「非核化シンポ」、日朝改善で北東ア安定
北東アジアの非核地帯化問題を考えるシンポジウム「私たちのアボリッション(核廃絶)デイ」(同実行委員会主催)が4日、東京都世田谷区の三軒茶屋しゃれなあどホールで催され、50余人が参加した。
太平洋軍備撤廃運動(PCDS)国際コーディネーターの梅林宏道氏、金志永・本社記者、金弘樹「在日韓国青年連合」共同代表、櫛渕万里・ピースボート共同代表の4人がパネラーとして、國弘正雄・英エジンバラ大特任客員教授が進行役として招かれた。
開催に先立ち、三木睦子元首相夫人があいさつ。村山富市・元首相もメッセージを寄せた。
参加者らは「米国をはじめ核保有国が集中する北半球に、非核地帯が存在しないのは極めて危険な状態」(國弘氏)だと述べ、非核化の必要性を強調した。
また、朝鮮の統一と日朝国交正常化こそが、軍縮・非核化、ひいては北東アジアの平和と安定を図ることにつながるとしたうえで、「朝米に比べて朝・日の関係進展が遅れているのは、日本の姿勢に問題がある。過去清算の立場から関係改善に真しに向き合うべき」(金記者)、「1人1人が信頼関係を築いていくことが大前提。市民レベルでの取り組みが重要」(櫛渕氏)などと指摘した。
なおシンポに先立ち、英国の反核活動家、アンジー・ゼルター氏が講演した。