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欧州のASEAN投資増大
欧米企業の対ASEAN投資が活発化の兆しを見せている。三和総研によると、日本からの対ASEAN投資は通貨危機以降、軒並み縮小しているのに対し、欧州の投資はインドネシアを除いて大幅な伸びが見られるという。
要因としては、(1)現地通貨の下落や不動産・株式市況の低迷で投資コストが大幅に減価 (2)ASEAN各国で外資出資規制の緩和、国産化規制の撤廃が進展 (3)地場大手が再編・リストラにあたり外資に出資・提携を求めたことなどを挙げている。
日系企業への影響としては、販売市場における競合激化というマイナス要素と、欧米企業との取引拡大というプラス要素の両面を指摘。これまでは日系企業が幅をきかせていたASEANが、欧米企業を交えたグローバルな競合市場に変容していくなかで、将来の勢力地図を見直して戦略を再構築する必要があるとしている。