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ブランド業界でM&A


 欧州で、高級ブランド品企業の合併・買収(M&A)が活発化している。

 日本総研によると、フランスのモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)やイタリアのプラダを筆頭に、これら企業群は世界市場で好業績を維持。潤沢な資金を生かして、M&Aに積極的に取り組んでいる。

 例えば、LVMHはルイ・ヴィトンのほか、セリーヌ、クリスチャン・ディオールなどを有するほか、プラダと共同でフェンディに出資。同社からの敵対的買収を嫌ったグッチは、流通のプランタン傘下に入った。エルメスも、ジャン・ポール・ゴルティエの株式取得に動いているという。

 同総研は背景について、ブランド品はやみくもに販売拡大をはかると高級感が損なわれ、単独のシェアに限界があること、広告費や出店コストがかさむなか、経営の独立性よりブランド名の存続を選ぶ企業が目立っていることを挙げている。

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