3月の倒産39%増
帝国データバンク調べ


 民間信用機関の帝国データバンクがまとめたところによると、3月の日本国内における企業倒産件数は前年同月比39,5%増の1千770件となり、5ヵ月連続で増加した。倒産企業の従業員数は1万2千821人。

 一方、負債総額は前年同月比79、7%減の6467億9200万円と大幅に減った。負債が1千億円以上の大型倒産が一件にとどまったためで、ほぼすべてが中小企業の倒産だったことになる。

 倒産件数を業種別に見ると、小売業の増加が著しかった。小売業の倒産件数は前年同月比61,4%増の305件で、集計が始まった1987年1月以降で初めて300件を超す最高水準となった。このほか、卸売業36,6%増、運輸通信業48,8%増、サービス業23,6%増と、不動産業を除くすべての業種で倒産件数が前年同月比2ケタ増となった。

 倒産の理由としては、販売不振が1千172件と最も多かった。

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