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 13日の南朝鮮国会で野党ハンナラ党の権五乙議員が、「青瓦台(大統領府)は親北勢力か」と発言、大騒動になった

▼ことのてん末はこうだ。ハンナラ党の李会昌総裁が南北共同宣言に言いがかりを付けていることを、朝鮮中央通信(10日)が名指しで、少々厳しいトーンで諌めた。これに対してハンナラ党は、鳩首凝議(ぎょうぎ)の結果、スポークスマンが「内政干渉だ」との見解を発表し、返す刀で北に文句を言えない$ツ瓦台に噛みついた

▼そもそもハンナラ党は、「北の政党・諸団体連席会議主張に巻き込まれる恐れがある」として、金大中訪北団に代表を派遣しなかった。しかし、南北和解の雰囲気が一気に盛り上がると、李会昌は一転、「金正日総書記と会う用意がある」と表明するに至ったのだが、今度は北から袖にされてしまい、冒頭の騒動になったというわけだ

▼このてん末を読んでいて、日本の某テレビ局で放映した金泳三のインタビューを想起した。前大統領ともあろう人物が、まんまと誘導尋問に乗せられて、感情をむき出しにしながらののしる様は、非常に強い嫌悪感を抱かせた。彼も、北からこっぴどく非難されているのだが、その金泳三と李会昌が、騒動のあった日に対面した。同病相哀れむ者同士、傷をなめあったというのが、もっぱらの噂だ

▼南北共同宣言は、朝鮮民族の希望、宝である。いかなる人物であっても、宣言をひぼう中傷することは許されない。まして、政争の道具に使うなど、民族を敵に回すことになると、しっかり肝に銘じるべきだろう。 (元)

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