８月１日から２４日まで、岐阜県で開かれる「２０００年度全国高等学校総合体育大会」（インターハイ)に北海道､東京､大阪､神戸朝鮮高級学校から計１５人の生徒がボクシング、重量挙げ競技に出場する。

　ボクシングには、大阪府予選で全階級制覇の快挙を成し遂げた大阪朝高から９選手（４５、４８、５１、５４、５７、６０、６３・５、６７、７５�s）、東京朝高から３選手（６３・５、６７、７１�s）、神戸朝高から１選手（４５�s）の１３選手が出場する。また、重量挙げには北海道朝高から２選手（９４、１０５�s）が出場する。

　９４年のインターハイ初出場以来、もっとも多い１３選手が出場するボクシングでは、今年春の「全国選抜大会」で優勝した大阪朝高の李冽理選手（５４�s）をはじめ有望選手が目白押しだ。

　重量挙げでは、２連覇の下馬評が高い朴徳貴選手（１０５�s）の大会、高校新記録樹立が注目されている。

【競技日程と会場】

　ボクシング（８月１日〜７日）。１日開会式、２日から１回戦、７日に決勝戦。多治見市総合体育館（電話＝０５７２・２２・４１１１）。ＪＲ中央本線多治見駅からＪＲバス瀬戸半田川方面行乗車、総合体育館前下車徒歩１分。タクシーを利用した場合、駅から約５分１０００円程度。
　重量挙げ（８月２日〜５日）。５日に北海道朝高２選手が出場。セラトピア土岐（電話＝０５７２・５４・２１２０）。ＪＲ中央本線土岐市駅から徒歩約８分。
　※ＪＲ名古屋駅から多治見駅までの所要時間は普通電車で３９分。土岐市駅までは４５分。

「修交前に貿易活性化を」／日朝国民協会経済訪朝団

　3日に発足した日朝国交促進国民協会の第1回研究会「日朝経済協力の展望―金森訪朝団報告」が２５日、東京のアルカディア市ヶ谷で行われ、村山富市会長らが参加した。

　研究会では、１３日から訪朝した「北東アジア経済協力に関する金森委員会」の、金森久雄元日本経済研究センター会長、アジア経済研究所の小牧輝夫研究主幹、日朝貿易決済協議会の長瀬价美代表がそれぞれ報告を行った。

  訪朝団は朝鮮の対外経済協力推進委員会、貿易経済研究所などと朝・日国交樹立を展望した経済協力などをテーマに意見交換。羅津―先鋒経済貿易地帯や平壌市内の朝鮮コンピューターセンターなどを視察した。金森氏は、朝鮮の経済発展のためには、食糧、電気、社会資本の整備が緊要との認識を述べ、国交正常化前にも日朝間の貿易が活性化すれば、両国の関係が活発になると指摘。朝鮮側に中国、ロシアと日本との経済協力の実態を報告したと述べた。

石原都知事の朝鮮侮辱／総聯局長が抗議

　総聯中央の梁寿正国際統一局長は２５日、石原慎太郎東京都知事が再び朝鮮民主主義人民共和国を侮辱する暴言を吐いたことに抗議し、談話を発表した。

　石原知事は１９日、都民との対話の中で阪神・淡路大震災について言及しながら、当時、ある作家が述べた「北鮮のミサイルが飛んできたようだった」という発言を繰り返し、「北鮮」は本当にやっかいな存在だなどと語った。談話は、石原知事が朝鮮の尊厳、民族的自尊心を著しく傷つける暴言をすぐに取り消し、謝罪するよう強く求めた。また日本政府に対して、首都の知事のこうした言動を見過ごしてはならないと指摘した。

朝鮮の食糧､１０月まで５３万５千トン不足／ＦＡＯが推定

　報道によると、国連食糧農業機関（ＦＡＯ）は２４日に発表した報告書で、朝鮮が今年１０月まで、外国から１３３万１０００トンの穀物を調達する必要があると推定。このうち２１万トンを輸入し５８万６０００トンは援助でまかなうが、差し引き分の５３万５０００トンが不足するという見通しを示した。

  世界食糧計画（ＷＦＰ）と合同で、６月２０日〜７月１日に行った現地調査に基づく。報告書は、自国で生産できる穀物量は、悪天候などから２９３万トンに止まると推定。「とくに子供や妊婦、老人の適切な栄養水準確保のためには、まだ大規模な食糧支援が必要」とした。

朝鮮の白外相／ＡＲＦ出席､カンボジア訪問

　２５日発朝鮮中央通信によると、バンコクで開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域フォーラム（ＡＲＦ）閣僚会議に出席する朝鮮の白南淳外相一行が２５日、空路平壌を発った。朴吉淵外務次官とウム・マノリン駐朝カンボジア大使、王国章・駐朝中国大使が一行を見送った。白外相一行はタイとカンボジアを訪問する。

囲碁全国大会に出場／東北朝高女子

　第２４回全国高等学校囲碁選手権大会（２４〜２６日、東京の日本棋院）に、東北朝鮮初中高級学校の高級部女子チーム（申美香＝２年、金由樹＝３年、崔貴禮＝３年）が宮城県代表として参加した。

　東北朝高チームは１回戦で北海道の岩見沢東高校と対戦。金由樹さん（黒番）は勝ったが、申美香、崔貴禮さんは負け、１勝２敗で惜しくも敗退した。東北朝高では一昨年から囲碁を選択科目に取り入れているが、全国大会への出場は昨年に続き、２度目。

毒劇物たれ流し､米軍謝罪に反発続く

　ソウル・龍山米軍基地から漢江に毒劇物ホルムアルデヒドがたれ流されていた問題で、在韓米軍司令部は２４日、市民らに向け公式謝罪を表明した。

　米軍司令部が発表した謝罪文はペトロスキー米第８軍司令官名で「韓国国民に不安を与えたことに心から謝罪する。再発防止に最善を尽くす」としているが、市民・環境団体は「真実回避と糾弾世論の沈静化を狙った形式的な謝罪」として、責任者処罰と「駐韓米軍地位に関する協定」（ＳＯＦＡ）への環境関連条項の新設などを再び求めた。またソウル市議会も同日、緊急総会で、責任者処罰と再発防止対策などを求める声明を発表した。

韓総連､８･１５に｢統一大祭典｣

　「韓国大学総学生会連合（韓総連）」は２４日、漢陽大で記者会見し、８月１５日の光復節に合わせ、「南北共同宣言実現のための統一大祝典（仮称）」を開くと明らかにした。「与野党をはじめ６・１５南北共同宣言を支持するすべての政治、社会団体と共同開催する用意がある」としている。

　また毎年、８・１５を前後して行っていた板門店南北共同行事や訪北代表団派遣などは行わないと明らかにし、その理由について、「南北共同宣言によりもたらされた南北和解の雰囲気を害さず、保守勢力に公安弾圧の口実を与えないため」と明らかにした。

　さらに韓総連は、南北共同宣言支持・履行のための１０００万人署名運動、駐韓米軍撤収・「駐韓米軍地位に関する協定」（ＳＯＦＡ）廃棄への運動を行う計画だと発表した。

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