在日朝鮮青年の日

京都の記念式典を訪ねて

夢実現、豊かな同胞社会を


 14日の在日朝鮮青年の日に際し、20歳を祝う集いが全国各地で行われている。新成人たちは21世紀に自らの夢を実現させ、1世、2世らが築き上げた同胞社会の発展に寄与していきたいとの決意にみなぎっていた。13日、京都・東急ホテルで行われた京都朝鮮青年学生成人記念式典を訪ねた。(社会・生活欄に埼玉、千葉、北海道の集い)

 晴天に見舞われたこの日、会場には仕立てたばかりの鮮やかなチマ・チョゴリやスーツ、パヂ・チョゴリに身を包んだ新成人たちが続々と集ってきた。式典には、京都朝高、日本高校の卒業生、留学同傘下の70余人の青年と父母、関係者ら150余人が参加した。

 式典では、総聯京都府本部の金禎文委員長が祝辞を述べ、21世紀の主人公である青年たちが、民族の誇りを持って1世や父母らが推し進めてきた在日朝鮮人運動をよりいっそう発展させていくことを願うと指摘した。

 続いて、朝青本部の李蓮澤委員長が成人を迎えた青年たちに記念品を贈呈した後、新成人を代表して崔煥扶さんと金香淳さんが自らの夢を実現させ、同胞社会の発展に寄与していきたいとの決意を述べた。

 また成人を迎えた青年たちが感謝の意を込め、式典に駆けつけた両親、諸先輩らに花を贈った。

 なお式典には、各地の朝青組織をはじめとする総聯傘下の各機関と、京都府知事、京都市長をはじめとする日本の各界人士から多数の祝電が寄せられた。

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 朝鮮青年として立派に育てることができたと涙を浮かべながら、息子朱h岩さん(朝鮮大学校政治経済学部2年)の成人を喜んでいた右京区在住の金和江さんは、「21世紀に入り、同胞社会はより厳しい状況に置かれているが、多くの知識を身に付け同胞社会に貢献できる人材になってほしい」とエールを送った。これに応え朱さんは、「期待に応えられるよう、残り2年間、必死に勉強し、同胞社会を担っていく人材になれるよう準備していきたい」と語っていた。

 仕事が忙しく、旧友と会うのは久しぶりというのは、会席料理の調理人をめざし目下修行中の朴理恵さん。「見習中でまだまだ学ばなければならないことが多いが、必ず『和』を極めて私が作った会席料理を同級生たちに食べさせたい」と抱負を語っていた。

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 日本高校の卒業生らも式典に参加した。

 高校1年から学生会活動に参加し、神戸大工学部に進学してからは留学同に参加している崔煥扶さん(2回生)は、「学生会活動を通じて同胞の友だちを作り、祖国を知ることができた」と語る。

 同じく高校1年から学生会活動に参加したという鄭俊明さんは現在、大阪在住だが、朝鮮青年の一員として成人式を迎えたいと、この式典に駆けつけた。「学生会活動に参加していなかったら、日本人として生き、日本人の中で成人式を迎えていただろう。これからも同胞の友だち、そして朝鮮民族を大切にしていきたい」と話していた。

202人が新成人に(東京)

 20歳を迎える東京朝鮮青年たちの祝賀会が14日、浅草ビューホテルであった。当日は20歳を迎えた202人の若者らを含む300余人が参加。金守埴・総聯都本部委員長、総聯中央団体局の金尚一局長、朝青中央の朱相礎委員長らも駆けつけ、新成人を祝福。金委員長が祝辞を述べた。祝賀会は出身校別の合唱コンクールなどでおおいに盛り上がった。

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