top_rogo.gif (16396 bytes)

第39回在日本朝鮮人中央ゴルフ大会開催−197選手が2日間熱戦繰り広げる

 第39回在日本朝鮮人中央ゴルフ大会(主催=在日本朝鮮人ゴルフ協会、主管=山口、福岡ゴルフ協会)が6、7の2日間、山口県の宇部72カントリークラブで行われた。大会には17の都道府県から197選手が参加。1部、2部、シニアの3部門に分かれ、個人戦と団体戦が行われた。李奉国協会会長は、「同胞間の親ぼくと和合を深め、また新世代愛好家の間で、ゴルフの普及、発展と技術向上、優秀選手の育成に一層努めて行きたい」と語った。

個人戦

ウイニングパットを沈め優勝した李忠則選手

 大会1部の個人戦には67人が出場し、2日間ストロークプレーで勝敗を競った。今年のメンバーには、昨年の釜山アジア大会に朝鮮代表として出場した金明讃、金重光、沈大水、李忠男の4選手と今年の選手権(7月、北海道)優勝者の崔英生選手、またクラブチャンピオンなど日本国内のアマチュア選手権で活躍している強豪が揃い、近年まれに見る激戦となった。

 試合会場となった宇部72CCの万年池東コース(6995ヤード=パー72)は、プロの公式戦トーナメントが行われた県内の名門コース。選手たちは深いラフ、硬くて起伏の激しいグリーンにてこずった。

 そんな中、地元山口Bチームの李忠則選手が2日間、71、72の通算1アンダーで初優勝した。

 初日トップタイに立った李選手は、2日目も安定した実力を発揮。前半(9ホール)を終えた時点で、東北福祉大の李忠男選手(宮城A)に並ばれたものの、「最後までプラス思考で試合に臨んだ」という李選手は、焦らず我慢のゴルフに徹し、結果的には2位以下に3打差以上をつけて初優勝を飾った。李選手は、「優勝もうれしいが、いいスコアを出せたことに満足している」と喜びを語った。

 一方、同ゴルフ場の阿知須コースで行われた2部には74人が出場。新ペリアル方式で競われた競技では、李光武選手(山口B)が、40人が出場したシニア競技(同コース、同方式)では禹八性選手(北海道A)が優勝した。ともに初優勝。

団体戦

 大会1部の団体戦には17チーム、2部には19チーム、シニアには9チームがそれぞれ参加した。

 1部は初日を終え、山口Aがトップに立ち、山口Bと宮城Aが2打差の2位タイにつける激戦となった。競技2日目のピンは、今年の日刊スポーツアマチュア全国大会の最終日と同じ位置に切られ、誰もが苦戦を強いられると予測したが、山口Aは実力をいかんなく発揮。他がスコアメイクに苦しむ中、姜泰碩、尹稔弘、李実、李源守の4選手とも70台をマークし、2年ぶり6回目の優勝を飾った。

 2部は、兵庫Aが2年連続で、シニアは岡山Aが優勝した。

選手のレベル向上

 大会の1部競技では9選手が、2日間70台をマークした。また、初日に17人、2日目には15人が70台のスコアを出すなど、レベルの高い大会となった。

 ゴルフ協会の「萬石副会長は、「今まで協会はアジア大会など国際大会に選手を国家代表として輩出してきたが、今大会は難しいコース設定にもかかわらず、優勝スコアでも見られるように選手たちのレベルも上がった。今後が楽しみだ」と語った。

 同協会の洪誠一理事長は、「同胞社会を取り巻く状況が厳しい中でも、約200人が集った。アボジに継ぎ若手も多数参加するなど次世代の交流も活発になっている。ゴルフは年齢に関係なく幅広い世代が楽しめるスポーツだ。協会は今後も愛好家たちの交流と技術向上を全面に掲げ、活動していきたい。来年の40回記念大会は東京が主管するが、協会とスクラムを組み成功させたい」と抱負を語った。

大会成績

◆1部
 【団体戦】@山口AA山口BB宮城A
 【個人戦】@李忠則(山口B)A李忠男(宮城A)B尹稔弘(山口A)

◆2部
 【団体戦】@兵庫AA北海道AB静岡A
 【個人戦】@李光武(山口B)A安福洙(宮城A)B羅輝彦(山口A)
 【ベストグロス賞】金尋(北海道A)

◆シニア
 【団体戦】@岡山AA宮城AB大阪A
 【個人戦】@禹八性(北海道A)A李聖吾(岡山A)B金憲二(大阪A)
 【ベストグロス賞】河順福(岡山A)

(関連記事)

プロめざす東北福祉大李忠男、神戸朝高崔廣榮両選手

大会成功に貢献した山口、福岡ゴルフ協会

[朝鮮新報 2003.11.13]