〈第40回中央ゴルフ大会〉 172選手が熱戦 |
今年の在日同胞アマチュアゴルファーのナンバー1を決める第40回在日本朝鮮人中央ゴルフ大会(主催=在日本朝鮮人中央ゴルフ協会、主管=在日本朝鮮人東京都ゴルフ協会)が10月27、28の2日間、千葉県の姉ヶ崎CCで行われた。40回目の節目を迎えた大会には、17の各都道府県地方ゴルフ協会から172人の選手が出場し、2日間熱戦を繰り広げた。大会は1部、2部、シニア(55歳以上)の3部門に分かれ、個人戦と団体戦が行われた。(千貴裕記者、写真=姜鐘錫記者) ●個人戦● −崔英生選手、17年ぶりに優勝(1部個人) 69、71の好スコアマーク
大会1部の個人戦にはアジア大会朝鮮代表出場の金明讃(02年釜山)、「萬石、李源守(98年バンコク)の3選手、今年の選手権覇者の李誠選手をはじめ、各クラブチャンピオンなど日本国内のアマチュア大会で活躍している69人の腕自慢たちがそろい、2日間ストロークプレーでしのぎを削った。 今大会1部競技の舞台となった姉ヶ崎CC東コース(6873ヤード、パー72)は、市原地区で最初に設立され、過去にダンロップオープンやミズノオープン、関東オープンなどプロの公式戦でも使用されたチャンピオンコース。グリーン周りにあるガードバンカーや距離があるショートホールなど、戦略に難しいコースに選手らは苦戦を強いられた。 そんな中、北海道Aチームの崔英生選手(43)が69、71の通算4アンダーをマーク。ただ一人2日間アンダーでラウンドし、17年ぶり2度目の優勝に輝いた。 初日トーナメントリーダーに立った崔選手は、2日目の前半(9ホール)を終えた時点で李誠(山口A)選手に1打リードを許したが、「まだ9ホールある」と心に余裕をもってプレーすることに専念し、再び逆転。2位以下に4打差をつける完全勝利を飾った。 「楽しくプレーできたことが優勝につながった。今度は17年後にシニアの部で優勝したい」とジョークを交えながら喜びを語った。 一方、同ゴルフ場西コースで新ペリアル方式で行なわれた2部(61選手参加)では奈良の姜日建選手が、シニアの部(42選手参加)では神奈川Aの金東植選手が優勝した。 また、大会には東北福祉大学ゴルフ部主将で今年の全日本学生選手権で優勝した南朝鮮の留学生・権奇沢さん(4年生)が招待され、2日間67、68の好スコアをマークし、周囲を驚かせた。 ●団体戦● −山口A、2年連続優勝(1部団体) 上位3人、2日間70台マーク
大会の団体戦(4人1組、上位3人のスコアの合計を集計)1部には16チーム、2部には15チーム、シニアには9チームがそれぞれ参加した。 1部は、2年連続優勝を目指す山口Aが1日、2日目と上位3人のスコアが70台とハイレベルの実力を発揮し、2位以下に大差をつけて7回目の優勝を飾った。 また、2部では北海道Aが1日目につけられた6打差をひっくり返し逆転で、シニアでは大阪Aが堅実なプレーでそれぞれ優勝した。 今大会は、近年稀に見るハイレベルな大会となった。 1部では、8人が2日間70台でラウンド。そのうち優勝した崔英生選手が1日目に、3位の姜典正選手(大阪A)が2日目にそれぞれ69の好スコアをマークした。また、初日に15人、2日目にも20人が70台をマークした。
一方、シニアの部で優勝した金東植選手(66歳、神奈川A)も「若者に負けてなるものか」とグロスで2日間78、77をマークし、参加者たちの度肝を抜いた。 中央ゴルフ協会の呂光市会長は、「スコアを見ればわかる通り、大会のレベルは回を重ねるごとに着実に上がっている。これが選手たちのゴルフに対する姿勢にいい刺激を与え、自分たちの仕事の励みにもなっている」と語った。 また、今後の中央ゴルフ協会の方向性について、呂会長は、「ゴルフの大衆化と選手らの技術向上を全面に掲げ、役員一同がさらなる結束のもと活動していきたい。私見だが、今後はグランドシニアの部(70歳以上)などを新設して高齢者から若者までの幅広い層が多く参加できる大会にしたい」と抱負を語った。 △大会成績 ◆1部 ◆2部 ◆シニア (関連記事) 〈第40回中央ゴルフ大会〉 崔廣榮選手(1部、兵庫Aの神戸朝高2年)、経験を糧に「来年は優勝めざす」 〈第40回中央ゴルフ大会〉 大会成功に寄与、東京都ゴルフ協会 [朝鮮新報 2004.11.4] |