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総連の水害支援物資 毛布5万枚が全国へ

祖国愛に感謝 被災民、関係者ら 「大きな力と勇気がわく」

 【平壌発=文・姜イルク、呉陽希、写真・文光善記者】8月中旬、かつてない豪雨によって朝鮮各地に大きな被害が出た。国をあげて復興に取り組んでいる中、総連の活動家と在日同胞が送った支援物資、毛布5万枚が各地に続々と到着している。日本当局が船便での総連の人道物資輸送を拒否し、露骨に妨害する中、物資は中国で購入し列車で平壌へ送られた。洪水被害防止対策委員会をはじめとする祖国の関係者、物資を受け取った被災民らは、日本政府による政治弾圧という異国の厳しい状況下でも祖国人民を思う在日同胞らの愛情に感激していた。

総連の第1次分の支援物資は10月9日に平壌の西浦青年駅から全国各地へ送られた

 水害復興から被災者の生活安定まで、一連の事業を総括指揮している洪水被害防止対策委員会常務委員のキム・ヨンチョル商業省責任部員(38)によると、総連の支援物資は全水害地域の各世帯へ寒い地方から優先的に伝達されるという。全国的に被災者1世帯当り平均1.3枚の毛布が行き渡る。

 毛布は中国と日本の合弁会社で作られたもので、品質が良いとの評価を受けている。規格は長さ2.2メートル、幅1.6メートルだ。

 10月8日、第1次分として平壌に到着した2万枚の毛布は、両江道、慈江道、平安北道、黄海北道、そして平壌市の一部地域に発送された。10月26日に到着した第2次分の3万枚は江原道、咸鏡北道、咸鏡南道、平安南道、黄海南道の各被災地へ送られた。

 8月中旬の類例ない暴雨は、局部的でなく国の全般的地域で起きた。600人以上の人命被害があり、24万世帯が浸水(うち4万400世帯が全壊)するなど、甚大な被害が出た。

 すでに3カ月が経とうとしているが、被災民の生活にはいまだ支障がある。家屋と家財などすべての財産を失った被災者らは、家が完成するまで隣人との同居やテント暮らしを強いられている場合が多い。

毛布を受け取る江原道伊川郡の被災民たち

 総連が送った支援物資は、被災民の生活の安定に役立っているだけでなく、一時的な困難を余儀なくされている関係者、被災民らに大きな力と勇気を与えている。

 祖国の人民は、報道を通じて現在総連と在日同胞らが日本反動らの弾圧騷動の中で息苦しい生活を強いられていることをよく知っている。また、総連が緊急に要求される毛布を用意して船便で直接送ろうとしたものの、日本政府の妨害行為により中国経由で送らざるをえなかった事実も知っている。

 厳しい環境のもとで送られた5万枚の毛布は、被災民らの生活の安定において十分な量とはいえないけれども、そこに込められた総連と在日同胞の熱い祖国愛と同胞愛は関係者、被災民の心を熱くしている。

 平壌の貨物駅である西浦青年駅のキム・チャンス副駅長(47)は、水害発生以来、同駅には朝鮮政府と関係機関、そして国際機構から送られてくる食品や薬品が多数到着したという。しかし、総連の支援物資に接する心情は格別だと話す。キム副駅長は、「総連には本当にすごい力がある。困難な条件下でこれほど多くの支援物資を用意して送るということは簡単なことではないはずだ。今後も総連と在日同胞が日本反動らの反総連弾圧策動を打ち砕き、必ず勝利すると確信している」と述べた。

 支援物資を受け取った各地水害地域の住民らは、口をそろえて熱い情に感謝を示し、一日も早く被害を克服していく決意を語っていた。

 一方、国内のメディアは総連支援物資が送られてきたことをいっせいに伝え、「支援物資は洪水被害地域住民らの生活安定に助けになる」(10月26日発朝鮮中央通信)と報道した。

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[朝鮮新報 2007.11.7]