金剛山で民族統一大会 「6.15、10.4履行、連帯強化」 |
【金剛山発=姜イルク記者】6.15共同宣言発表8周年記念民族統一大会(6.15民族統一大会)が15、16の両日、金剛山で行われた(写真=盧琴順記者)。 北、南、海外の代表が参加し毎年行われてきた6.15記念共同行事が今回、李明博政権の対北対決騒動によって作り出された困難な環境の中でも開催されたことは、全同胞の統一への意志を内外に示し、統一運動の新しい突破口を切り開くという意義を持つ。 開幕式が15日午後、金剛山の現代文化会館で行われた。 大会には北、南、海外側代表団が430余人が参加した。海外側代表団の中には日本地域委員会代表として総連中央の徐忠彦国際統一局長と総連の各機関代表、祖国平和統一協会の李漢洙会長、汎民連在日朝鮮人本部の任泰光議長、韓統連の孫亨根副議長など31人が含まれた。 6.15共同宣言発表記念日に際したイベントは6.15共同宣言が発表された翌年の2001年から毎年、「お祭りムード」の中で行われてきた。ところが、今年の記念行事は例年の雰囲気とは異なった。 今回の行事会場には大会ムードを盛り上げる吹奏楽隊の姿はなく、行事は室内で厳粛で真摯な雰囲気の中で行われた。 6.15共同宣言実践南側委員会の白楽晴常任代表は開幕の辞で、今回の記念行事が当局代表団参加の下、予定通りソウルで開催できなかったことに遺憾の意を示し、6.15共同宣言と10.4宣言が軽視されている風潮に痛嘆を禁じえないと述べた。そして、「われわれは今回の大会を通じて、6.15共同宣言と10.4宣言の実践を誓い6.15時代の前進を約束すべき」だと強調した。 開幕宣言後、「アリラン」のメロディーに合わせて統一旗が掲揚された。 続く、「6.15共同宣言と10.4宣言を履行するための民族大会」では北、南、海外側の代表各2人が自主統一、平和繁栄の新時代を切り開くための、実践問題について討論した。 民族大会では共同決議文が採択された。 共同決議文は▼6.15共同宣言を民族共同の統一大綱として変わらず高く掲げていくことについて▼民族の和解と統一を妨げるあらゆる対決と分裂策動を阻止していくことについて▼民族に対する外部勢力の挑戦と干渉を克服し、民族の尊厳と利益、自主権を守護するための全民族的運動を力強く繰り広げていくことについて▼6.15共同宣言と10.4宣言を支持し、その履行のため内外の各階層の政党、団体、人士たちとの連帯、連合を強化していくことについて▼6.15民族共同委員会を拡大、強化しその役割をさらに高めることについて決議した。 共同決議文はとくに「外部勢力によって歴史的にわが民族がこうむったあらゆる精神的、物質的被害と犯罪行為を暴き、謝罪を勝ち取るための全民族的、国際的連帯活動を積極的に繰り広げていくこと」について言及し、在日同胞に対する日本当局の政治的迫害と弾圧、独島強奪企図と歴史わい曲策動は絶対に受け入れられないと強調した。 民族大会後、北、南、海外共同写真展示会が現代文化会館のエントランスで行われた。 同日夕、金剛山ホテルで宴会が催された。16日には三日浦共同登山と北、南、海外共同委員長会議、閉幕式などが行われた。 (関連記事) 民族大会共同決議文(全文) 6.15共同宣言と10.4宣言の履行を [朝鮮新報 2008.6.20] |